金融とお金

朝に夕に、“小腹”御用達の「栄養補給菓子」。

近頃よく、駅のホームや電車内などでコレを食べているのを見かけます。いわゆる「栄養補給菓子」と呼ばれる簡易食です。無骨な名称に反して、市場的に見ると年々順調に拡大しており、なかなかおいしい状況で、新規参入企業や新商品の増加で盛り上がりを見せています。

 この市場のパイオニアであり、長年“横綱”の地位を守っているのが、ご存知「カロリーメイト」(大塚製薬)で、この分野の代名詞的ブランドになっています。チョコ、フルーツ、チーズ、ポテトと4種類の味で、男性の固定客が多いのが特徴です。同社は、06年に「ソイジョイ」を発売。大豆(ソイ)を粉にして作った生地にフルーツを加えて焼き上げたもので、これが女性ファンを見事に掴みました。その風味の豊富さは、ストロベリー、プルーン、レーズンアーモンド、カカオオレンジ、アップル、マンゴーココナッツなど全9種類と、まるでクレープ並み?

 カルビーは、4種類のドライフルーツと7種類の穀物を使用した「フルーツグラノーラ クッキー」で参入。また、シリアル市場で強固なブランド力を発揮していた日本ケロッグも「オールブラン」と「玄米フレーク」でこの市場にエントリー。07年には、シェイプ・コントロールを謳ったシリアルビスケットの「スペシャルK」を発売して好評です。

 江崎グリコからは、5種類のフルーツをパン生地でサンドして焼き上げた「毎日果実」。アサヒフードアンドヘルスケアの「バランスアップ クリーム玄米ブラン」シリーズは、ブルーベリーやチーズ、黒ごまなど7種類の風味で“がんばる女性の応援食”(キャッチフレーズ)として人気です。特に最近注目されているのが、同社の「一本満足」で、30〜40代の男性をターゲットに、5種類のビタミンと食物繊維で腹持ちがいいように仕上げてあるのが人気の理由です。パッケージにも“夕方からの頑張りに!”とあるように、朝のイメージが強い栄養補給菓子の分野にあって、ちょっと空腹感をおぼえる夕方に照準を絞って提案したところがヒットのゆえん。

 栄養バランスがよくて、健康指向にも合致して、なんといってもお手軽。若者や多忙なサラリーマンやOLにとっては重宝な食事代わりにもなる“小腹”市場。今後もますます盛り上がりそうです。

※参考:大塚製薬 http://www.otsuka.co.jp/
カルビー http://www.calbee.co.jp/
日本ケロッグ http://www.kellogg.co.jp/noflash_index.html
江崎グリコ http://www.glico.co.jp/
アサヒフードアンドヘルスケア http://www.asahi-fh.com/
日経MJ (09年1月19日付/08年10月20日付)

2009年4月3日(金)

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