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高齢者快適市場広がる他:7月


高齢者快適市場広がる
高齢化社会の進展とともに拡大中の高齢者市場。まもなく「団塊の世代」が定年期を迎えるということもあって、中高年層向け事業の強化に本腰を入れ始めている企業が多く、「シルバー」、または中年期の後半からを含む「シニア」市場としてさまざまな開発が進んでいます。
かつては高齢者向け商品というと、「高齢者の生活・介護において利便性を高めるモノの供給」でしたが、近年では「ユニバーサルデザイン」という考え方が、主流になっています。それは、高齢者や障害者に留まらず、あらゆる利用者にとって使い勝手がよく、個人差のある、人の五感などへの配慮を含んだデザインを意味し、製造業のみならずサービス業の分野においても取り入れられつつあります。
たとえば、高齢者が転んで骨折し寝たきりになるのを予防しようという目的で作られた「ほねガード 衝撃吸収パンツ」(「湘南くらしのUD商品研究室」、ナイガイ共同開発)にも、ユニバーサルデザインが取り入れられ、既存品と比較し、付け心地、見た目のよさが飛躍的に向上しました。
今では一般的となった「バリアフリー」。使い勝手がよいことから、お年寄りのいない家庭にも広く普及し、商品のラインナップも幅広くなりました。費用については、介護保険で要介護認定を受けた人は、住宅改修費として20万円まで給付される(自己負担1割)ほか、様々な自治体で介護保険に上乗せして改修費を助成するなどの取り組みを行っています。
結局、お年寄りが使いやすいものは、世代を問わず誰もが使いやすいものだったのです。暮らしやすい優しい社会の実現のためにも、ぜひ進歩してほしい市場ですね。

※参考:わかりやすい介護保険講座・朝日新聞
ニッセイ基礎研REPORT http://www.nli-research.co.jp/
株式会社シードプランニングHP http://www.seedplanning.co.jp/


集客ノウハウは、プロスポーツに学べ?!
ワールド・ベースボール・クラシックで世界一になった日本のプロ野球。そして今熱戦が繰り広げられているワールドカップサッカー。いずれも大きなイベントで人気も高まっていますが、肝心なのは祭りのあと。プロ野球も、Jリーグもそれぞれの日常の試合でいかに人を呼べるかが勝負です。
プロ野球は2年前のストライキ騒動以降、リーグ全体や各球団が集客に力を入れるようになったようです。なかでもリーグ、日本シリーズ、そしてアジアNo.1となったロッテはその変身ぶりが注目を集めました。
たとえ負けたとしても来たお客様に満足してもらうという方針のもと、試合途中や試合前にマスコットキャラクターをあちこちで踊らせ、また試合前にはタコス、ピザ、関連グッズなどを売る屋台村がずらり。さらに主催日には「OLデー」「キッズデー」「サラリーマンデー」、あるいはお花見、海開きなど何らかのイベントデーを設定し、これまで足を運ばなかった人を呼び寄せることに成功しています。
こうしてスタンドを観客が埋め尽くすようになると、選手自身の励みになり、「ファンは観客ではなく戦力だ」というようにまでになったのです。
こうした地元密着型の集客で常勝集団となったのがかつてのダイエーです。ダイエーもやはり、めったに見に来ない人をファンにしようと、まず地元商店街にホークスのキャラクターを無料で使わせたり、ドーム球場内にスポーツバーなどを置くなど、おしゃれで楽しい場づくりを徹底します。
そして選手のモチベーションを高めるために、それまで余り重視されなかった盗塁について、5割以上の成功者は、走っただけ評価するという新しい評価制度を導入します。
もともと盗塁は成功率が7割と、ヒットを打つより倍効率がいいのです。こうして盗塁成功率が高まったダイエーは、得点率がアップし常勝集団になったのです。
こうした試みはJリーグでも行われています。奇跡とも言われた集客をみせたのがアルビレックス新潟。もともとサッカー文化のない地域で球団を立ち上げ、J2時代にはJ1リーグを抜く集客力を示しました。その新潟がとった大作戦がチケットの無料配布。つまり来て見てもらって感動体験を味わってもらうもの。感動が本物であれば、あとはファンとしてチケットを購入してくれる…。そのために、新潟ではトイレや駐車場など周辺設備を充実させています。試合が面白くてもトイレで待たされたりしたら、熱も冷めますし。
一方選手も客席が埋まればモチベーションが上がります。
いずれも試合の質というコンテンツを高めるために、その周辺のサブコンテンツを充実させ、関心の薄い層を引き込む。その循環を作ったことがこれらの球団に共通しているところでしょう。見事なビジネススキームといえるのではないでしょうか。

※参考:バレンタイン監督の人材活用術・アルビレックス新潟の奇跡・高塚猛の実践企業よみがえり塾・ナンバー642号 ほか


ちょっとしたスペースでできるお手軽フィットネス”ちょっとネス“が人気
ひところフィットネスジムと言えば、いわゆるエグゼクティブの選ばれた人たちが通う場所でしたが、最近はだいぶ裾野が広がり、老若男女が集う場所になりつつあるようです。
平成14年の特定サービス産業実態調査報告書によれば、全国の事業所数は前回(平成10年)に比べ、10.3%増加、会員数も13.3%増えています。
とくにここ数年はシニアと呼ばれる世代の間で定着が進み、逆に若い人の間では「フィットネスって年寄りがいくとこでしょ」という認識になりつつあるとか。
そこで最近は、ターゲットを絞り込んだフィットネスクラブの多様化が進んでいるようです。とりわけ女性をターゲットにしたフィットネスで人気を呼んでいるのが、小規模フィットネス。
なかでも数年前から定着したサーキットトレーニング式は、大広間を必要とせず、メニューを一通り終えるまで30分と短いため、主婦や忙しいOLなどを中心に広がりをみせています。
プールやジャグジーなどの大型施設はないものの、その分料金が安く、また女性だけなので、ノーメークでも気にせずできるというところが好評の理由のようです。
こうしたちょっとしたスペースを活用した「ちょっとネス」は新規ビジネスとしても魅力なようで、いくつかチェーンも立ち上がっています。世界で9500店舗を持つ「カーブス」はその代表で、日本には2005年に登場、すでに全国で80店舗以上が展開されています。一方神奈川の「街角健康倶楽部」は、従来のフィットネスをシンプル化したもので、主婦、中高年がターゲット。
こうした「ちょっとネス」開業の機器をパッケージにした通販サイトも登場しており、今後フィットネス界の一つの潮流となりそうです。
近所の空き店舗などの活用にいいかもしれませんね。

※参考:asahi.com愛知 http://mytown.asahi.com/aichi/
フランチャイズ271com.  http://www.fc-navi.com/
カーブスHP  http://www.curves.co.jp/ ほか

2006年7月12日(水)

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