生活と暮らし

パンダ・パンダ・パンダ!。他:3月

パンダ・パンダ・パンダ!
3月11日、何の日かご存じでしょうか。実はパンダが「発見」された日。正確に言うと、パンダの存在が明らかになった記念すべき日なのです。1869年のこの日、フランス人ダビット神父が、四川省山奥の農家で「白いクマ」と地元の人々が呼ぶ、見慣れない白黒の大きな毛皮を目にしました。その毛皮と頭の骨を持ち帰って調べたところ、クマではないことが判明。「アイルロポダ・メラノレウカ」つまりジャイアントパンダと名づけられました。なぜジャイアント(大きな)パンダなのかというと、先にパンダ科の動物として、風太くんでおなじみのレッサーパンダがおり、パンダと言えばレッサーパンダのことだったからだそう。

 1936年、欧米に渡ったパンダは、その愛くるしい姿から一躍人気者になり、そこに目をつけた人々によって乱獲されてしまいます。一方、日本に来たのは1972年。日中の国交回復記念にともない上野動物園に2頭のパンダが贈られ、空前のパンダブームを生み、その人気ぶりから「客寄せパンダ」という言葉が生まれました。現在は、東京の上野動物園、神戸の王子動物園、和歌山アドベンチャーワールドの3ヶ所で見ることができます。

 1980年には「中国パンダ保護研究センター」が設立され、世界におよそ1600頭といわれ、絶滅の危機に瀕している稀少動物として、保護活動を行っています。

 直接保護活動にかかわることはむずかしくても、パンダの里親になることで活動に参加することもできるそうですよ。

※参考:となりのこぱんだ http://www.so-net.ne.jp/kopanda/
日本パンダ保護協会 http://www.pandachina.jp/

チューリップを楽しむ
春になると、花屋の店先には色とりどりのチューリップがそろいます。卒業や入学、就職など門出」の多い3月は、ブーケにも大活躍です。

 チューリップの故郷はオランダ?と思いきや、意外にもトルコを中心とする中央アジアにかけての一帯だそう。トルコには6世紀末には栽培されていたことを示す資料も残っており、育てて楽しんでいたと思われます。17世紀になるとヨーロッパやイギリスに渡り、一大ブームに。チューリップの球根1個とビール工場を交換する人も現れ、オランダにチューリップの球根の取引所まで設立され、投機の対象になったということですから、どれだけの価値があったか推察できますね。

 一方、日本では1918年に富山のある農家が、当時は珍しい花とされていたチューリップ栽培に取り組んだのが始まりでした。気温や日照時間などの環境がチューリップの生育に適していたこともあり、富山県は今や栽培面積・出荷量ともに全国一を誇るチューリップ王国です。

 数ある花の中で、これほどチューリップが親しまれ、身近な花になったのは、「チューリップの歌」のおかげかもしれません。誰もが知っているその歌は1930年に発表されました。富山県でチューリップ栽培が始まって12年後のことです。作詞をした人は花屋の店先で赤や白、黄色のチューリップを見かけたのでしょうか。

 最後に、切り花のチューリップを長く楽しむコツをご紹介しましょう。暖房のきいた部屋や直射日光のあたるところを避け、花瓶の水はこまめに替えます。また、水の中に2%の砂糖を加えると、花びらが落ちるのを抑える効果があるそうです。まっすぐ上を向いているチューリップは若々しくキュートなイメージに。明るい色を選ぶと華やかに仕上がります。反対に、優美な曲線を生かして長い茎のまま飾れば大人っぽくシックなイメージになります。チョコレート色やくすんだ色にするといっそうおしゃれな雰囲気に仕上がります。

※参考:富山県農林水産部畜産食品課 http://tulip.agri.pref.toyama.jp/tulip/
チューリップ姫のかわいい育て方 http://tulip.reprincess.com/10profile.html

「蛤御門」から「ぐれる」まで。はまぐりの雑学。
桃の節句に、ひなあられや菱餅とともに欠かせないのがはまぐり料理です。春先のはまぐりは身が太っていておいしいこともありますが、もうひとつの理由ははまぐりの特徴にあります。

 はまぐりは2枚貝ですが、はずしてしまうと他の貝とは決して合わないことから夫婦和合の象徴とされ、将来よい縁に恵まれるようにとの願いがこめられているのです。結婚式の祝い膳に登場するのも同様で、こちらは徳川の八代将軍、吉宗の積極的なPRによって広められたそうです。

 はまぐりの由来は、「浜辺にある」「栗の形に似た貝」からで、順を逆にして「ぐりはま」というと物事の手順が違う、の意。それがなまって「ぐれはま」になり、物事からはずれるという意味の「ぐれる」になったとか。もう一つ、語源といえば、京都御所にある「蛤御門」は、もともと「新在家御門」の名で呼ばれていた開かずの門。それが1708年の宝永の大火の時、初めて開き、「焼けて初めて口を開けた」ということで蛤御門と呼ばれるようになったそうです。

 はまぐりは縄文時代の貝塚から発見されるほど、長く親しまれている食材。日本書記にははまぐりのなますのレシピがあることから、日本最古の食材といえそうです。また、貝殻は、縄文時代はナイフとして使われ、江戸時代になると貝合わせという遊び道具の材料に、さらに囲碁の碁石の白玉にも使われています。

 調理する時は、うまみのもととなる汁をできるだけ逃がさないのがコツ。桃の節句にはおいしいはまぐり料理をどうぞ。

※参考:ハマのうおがしWebsite http://www.shinkokai.co.jp/index.html
京都御苑 http://www.kyotogyoen.go.jp/index.html
食材レッスン/朝日新聞社

2007年3月22日(木)

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