金融とお金

ワンコールワーカーの現実。他:2月

ワンコールワーカーの現実
人材派遣会社から仕事の紹介を受け、日替わりで派遣先で働く、「日雇い派遣」という働き方が急増しています。その連絡には携帯電話やメールが用いられており、彼らにとって、携帯電話はまさに命綱。そのため「ワンコールワーカー」と呼ばれるようになりました。

 規制緩和で派遣できる職種が大幅に拡大されたのをきっかけに、若年層のフリーターやリストラされた中高年が、当日すぐに現金を手にできるワンコールワーカーへと転身しました。派遣会社も企業に対し、「1日1人から受け付け」「前日15時まで依頼受け付け」など、ワンコールワーカー採用の売り込みを図っています。企業側にとっても、とっさに仕事量に合わせて1日単位で労働力を調整できる便利な存在であることから、市場が急速に広がりました。

 しかしワンコールワーカーの仕事は、実際には低賃金。毎日、電話が鳴るのを待ち続け、夕方まで待って掛かって来なければ翌日の仕事はなく、お金も入らない不安定な立場です。仕事がないときの補償もないため、半ば失業状態と言っても過言ではないのが実情です。さらに市場が拡大する中で、悪質な業者やさまざまなトラブルも増加しています。

 このように、ほぼワーキングプアに近い状態に置かれているワンコールワーカー。最近では大手派遣会社の登録者などが個人加盟できる「派遣ユニオン」で支部を結成。賃金や日雇い雇用保険などについて、なんとかしようという動きがでてきました。富裕層と貧困層という社会の二極化を止めるという意味でも、さらなる改善が必要とされています。

※参考:asahi.com http://www.asahi.com ほか

こんなにあるぞ!変わり種マンション
一般的な人気物件とは一線を画し、コアなターゲットを絞り込み、ユニークなコンセプトを売りにしたマンションが、にわかに注目を集めています。たとえば数社から販売されている車好きのためのビルトインガレージ付物件は、「豪邸でなければ実現できないような贅沢さ」と好評で、空き待ちができるほど。

オートバイ販売チェーンのレッドバロンが企画する、ビルトインガレージ付マンションのバイク版「ライダーズマンション」は、エレベーターにバイクごと乗り込める上、レッドバロンの店舗がマンションに併設と、バイク好きにとっては至れり尽くせりの物件に仕上がっています。

 このような独自コンセプトマンションで最も普及しているのが、ペット対応型マンションでしょう。ペットを飼うのではなく、共生するという視点で作りこまれており、ペット足洗い場やリードフック、グルーミングルームのほか、ドアやクロス床材もペット対応の素材が用いられているものがほとんど。中には、マンションからそのままドッグランへと出られる物件もあるほどです。

 そのほか、ドクター中松の発明が投入された「ドクター中松グリーンテラス」、国際的な美術家・荒川修作が、共同制作者で詩人のマドリン・ギンズとともに企画した生活できる美術品として分譲された超未来住宅「三鷹天命反転住宅」など、非常にユニークなものも。
 このような物件の多くは、「その道のプロ」の参画、つまり異業種コラボレーションによって誕生しています。ライフスタイルの多様化に合わせ、今後、物件もさらに多様化していくでしょう。あなたも、自分の趣味に合った物件を探してみてはいかがですか?

※参考:三八城建設株式会社 HP http://www.miyashiro.co.jp
ダイアパレスHP http://www.diapalace.jp/
荒川修作+マドリン・ギンズ ARCHITECTUAR BODY http://www.architectural-body.com
YAHOO!辞書 http://dic.yahoo.co.jp
R25 ほか

着ウタやワンセグだけじゃない。携帯電話ビジネスの行方
昨年は番号ポータビリティが実施されたり、テレビが見られるワンセグ対応の携帯電話が登場するなど、何かと話題の多い年でした。
ただCMを見る限り、表に現れるサービスや機能にあまり差は感じられませんでした。訴求内容がメール料金の定額化や、音楽配信、割り引きなどに限定されたせいでしょうか。
でも携帯電話はしっかりとビジネスに根を下ろしています。

 たとえば、化粧品メーカーのエイボンでは東京理科大学と協力し、カメラ付き携帯電話から送られてきた顔の画像から、その人の肌の状態を診断するサービスを行っています。
送られてきた携帯電話の画像だけで肌理やしみ、くすみなどを専門家の視点で診断し、結果をメールで1分ほどで返信。返信メールには、診断結果を表示するサイトのURLが載っており、クリックすれば診断結果とそれに応じた推薦化粧品が表示されるしくみです。
一方携帯電話のカメラ機能は建設業界の風景も変えつつあります。

 建設会社大手の前田建設では、小口の修繕サービス事業『なおしや又兵衛』の終了報告書作成に携帯電話を使っています。それまでだと「クラフトマン」と呼ばれる工事者がデジタルカメラで現場撮影し、それをいったん各事業所に持ち帰りパソコンで作成していましたが携帯電話のシステムでは、作業終了後、携帯の画面の指示に従って必要情報を入力。あとは現場写真を添付して送れば報告書が完成します。携帯電話とサーバが同期しているので、時間の確認も不要。またGPSで位置情報にも対応しているので、どこから誰が送信したかも特定できるそうです。

 そのGPS機能もだいぶ携帯電話に応用されるようになりました。クルマ並の精度とレスポンスを誇るケータイナビや、徘徊する高齢者や子どもなどの位置を知らせるサービスなどが知られていますが、東京の私鉄小田急電鉄では、駅の改札にGPS機能を持たせ、そこから情報を発信する「グーパス」というサービスを行っています。事前に会員登録しておけば、定期券で改札を通るたびに、駅周辺の店やイベント、ビジネス、新製品などのお気に入り情報が5〜10秒後に自分の携帯電話にメールで飛んできます。地域の集客、活性化に役立つ方法として今、各地で採用の動きがあるようです。

 もう一つ、携帯電話の行方を左右しそうなのが、バーコードの数百倍から数千倍という情報を持つRFID、いわゆるICタグです。日本は今、どこからでも情報を受発信できるユビキタス社会の実現に向かって進んでいますが、その鍵を握るのがこのRFIDといわれています。すでに流通業界ではトレーサビリティのシステムなどに使われていますが、昨年auは日立製作所が開発した0.4ミリ角のRFID「ミューチップ」の読み取り機能を持つ携帯電話を発売しました。特別な端末を持たなくても、携帯電話をかざすだけで、さまざまな情報が入手できるようになるわけです。

 いよいよ本格的なユビキタス時代が到来したようです。それにしても、ものに携帯電話をかざすだけでいろんな情報がわかってしまうというのは、昔の人からすれば、みんな占い師に見えてしまうかもしれませんね。
みなさんはこの小さな玉手箱、どう使いますか?

※参考:月刊「頭でもうける時代」1月号
ワールドビジネスサテライト(テレビ東京) 2005年7月5日
なおしや又兵衛 http://www.matabee.com/
日立製作所HP http://www.hitachi.co.jp/Prod/mu-chip/jp/
日経BPサイト http://premium.nikkeibp.co.jp/
ケータイWatch http://k-tai.impress.co.jp/
PaTaPaグーパス http://www.goopas.jp/odakyu/
KDDI HP http://www.kddi.com/

2007年3月22日(木)

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